年々暑く、長くなっている夏。もはや日々の暮らしにエアコンは欠かせないものとなっています。エアコンを使う機会がぐっと増える梅雨、そして夏本番に向けて購入や買い替えを検討している人も多いのではないでしょうか。省エネや環境に配慮した高機能の製品がたくさん登場している今、エアコン選びの基本とポイントを確認しておきましょう。
店頭で実物を見たり、パンフレットで製品を比較する場合、次の点をしっかり確認するのがおすすめです。
まず最初にチェックするのが部屋の広さと適用畳数。たとえば「8~12畳」と表示があるものは、木造8畳、鉄筋12畳の部屋に最適という意味。ただし、冷房よりも暖房の方が適用範囲が狭くなる傾向があるので、実際の部屋よりも大きめのタイプを選ぶか、暖房の数字を参考にするのがよさそう。
☑省エネ性能をチェック やっぱ気になる電気代。次のポイントを確認しましょう。
期間消費電力量
一定条件のもと、年間を通して冷暖房を使った場合の消費電力量を試算したものでランニングコストの目安となる値です。期間消費電力量(kWh)の値が小さいほどエネルギー効率は良くなります。
APF(通年エネルギー消費効率)
“一定条件のもとで1年間に必要な冷暖房能力”を期間消費電力量で割った数値で、その値が高いほど効率がよく省エネタイプのエアコンであることがわかります。APF値が6~7を超えるものは高性能といえるでしょう。
省エネ基準達成率
省エネが目で見てわかるのが「省エネ基準達成率」に基づく★の数。★~★★★★★の5段階で表され、★★★★★は達成率121%以上の製品に付けられます。製品に添えられた省エネラベルには★以外に数字も記載されていて、具体的な達成率(%)を確認することができます。
☑冷暖房能力で性能をチェック
適用畳数と一緒に表示されているのが「能力(kW)」。数値が大きいほどより広い部屋に対応できるという意味です。その数値の下に書かれているカッコ内の数字は能力の幅を示したもので、最小値がより小さいものほどきめ細やかな運転ができ、最大値が大きいものほどパワフルな運転ができるということ。また、暖房を多く使う場合は「低温暖房能力」が高いものがおすすめ。
生活スタイルに合わせた機能を選ぶ
体感・人感センサー
室内の温度や湿度だけでなく、人の動きを感知して冷暖房を効率的に行うことができるため省エネにもつながります。エアコン本体はもちろん、リモコンが感知するものもあります。
フィルターの自動清掃機能
フィルターの目詰まりを防ぎ無駄な電力を抑えられるよう、最近では多くのモデルに標準的に付けられています。ダストボックスにたまったゴミを手動で捨てるタイプと屋外に自動排出されるタイプとがあります。
冬も素早く暖まる暖房運転
外気温が低いと室外機に霜がついて暖房運転がストップしてしまったり、室外機が一定の温度に上がるまでに時間がかかったりしてなかなか部屋があたたまらないことがあります。最近では、予熱運転などを行うことによっていつでもあたたかな風が出るように工夫されています。また、寒さが厳しい地方では、マイナス25℃や30℃といった気温にも耐えられるような寒冷地仕様のエアコンがおすすめ。エアコンでも冬を快適に過ごすことができます。
除湿と加湿
部屋の温度を下げずに湿気だけを取り除く再熱除湿機能、給水をしなくても外の空気を取り込んで湿度を上げる加湿機能などがあります。
空気清浄機能
力ビや花粉、ダニの死骸や糞などを除去して室内だけでなく本体内部の除菌を行って空気をきれいにしてくれます。
目で見る省エネ機能
エアコンにかかる電気代を表示や音声で知らせてくれたり、節電のアドバイスをしてくれるものも。
スマホ連携機能
スマートフォンやタブレットなどを使って、外出先からでもエアコンを操作することができるタイプが増えています。ペットを飼っている家などでも重宝します。
記事提供 : アソビエ多摩 アースホーム 株式会社市理