日本には四季があり、その季節ごとに対応するよう家づくりにも進化しています。
室内の湿度調整をするために漆喰の壁やふすま、障子、欄間などが昔からの知恵でした。
最近では、ビニールクロスやフローリングよりも少し高価ですが、健康を考えて漆喰や無垢の床材が好まれています。
それは化学物質反応で、シックハウス症候群のアレルギー反応が出るご家族が増えているからです。
なので少しでも自然素材にしたいと考えられます。
室内の換気も法律で定められていますが、設計上の計算ですとクリアできていますが、
実際には室内の空気がすべて入れ替わっていない住宅が多いのです。
窓をたくさん開ければ解決と思われがちですが、隅々の空気は流れません。
梅雨の時期ですと外気の湿度も高いために、窓を開ける換気ではなく省エネに優れた機械設備の換気システムで
効率の良い換気をお勧めします。
そのためには家の隙間も極端に少なくさせる。
家の隙間を少なくする事は、住宅を高気密化にするのです。
この住宅だと夏場の熱気や冬場の冷気と一緒に湿度も抑えることができます。
湿度が高いこの時期は、カビの繁殖が最も多いので特に注意が必要ですし、 室内の湿度を55~60%に保てると家の中のダメージも少なくなります。
カビは人体の気管支に悪い影響を与えます。
室内の空気をきれいに保つことは、家族にも安全で安心して住める家なのです。