ヒートショックなど家と健康について書かれた本のご紹介

暖かいなと思ったら、急に冷え込んできたり、身体に負担のかかる季節になってきました。
冬になるとよく耳にするのが「ヒートショック」です。風呂場での溺死の件数が一気に増える時期になりました。
今回は、家と健康について書かれた本を紹介したいと思います。

 「室温を2度上げると健康寿命は4歳のびる」 著者 笹井恵里子 (光文社新書)

最新のエビデンスをもとに「健康を守る家」「健康寿命をのばす家」について書かれており、運動や食事だけでは実現できない、新しい健康のあり方について書かれております。
これから家づくりを始める方はもちろん、家づくりに関わる方に読んでいただきたい本です。

 参考に『第2章「家の寒さ」が高血圧、頻尿、不眠の原因』の目次を挙げておきます。
気になる項目が
室温が10度下がると、血圧は10あがる
降圧剤よりも室温の方が血圧に影響する
温暖な地域ほど、冬場の死亡率は上がる
交通事故死亡者数より住宅死亡者数のほうが多い
室温12度未満の家では、夜間頻尿リスクが1.6倍になる
室温を1度上げるごとに咳の症状が改善される
室内が乾燥していると仕事のミスが増える
乾燥が冬場の脱水症状を引き起こす
脱衣所を14度にすることで健康寿命が延びる
断熱された家に住むと、肌もアレルギーも改善する

 建築と医学の両方から書かれているので、偏りがなく、エビデンスもしっかりしています。
クイズ形式で、かたい内容ですがとても読みやすかったです。
良い健康習慣も大事ですが、良い生活環境をつくることも大事だということがわかります。

部屋を暖かくして、こちらの本を読んでみてはいかがですか。