私の実家は、少し小高い山のふもとにあります。
そして家のウッドデッキからは、数百メートル先の海を見渡すことが出来ます。
夏は、北側の窓を開けておけば、南側の窓から一日中風が吹き込み、冷房をかけなくても涼しいのです。
そして、広い和室があります。
子どもの頃は、海で遊んで帰ってきたら、涼しい風の入る窓際で、顔に畳のあとをくっつけながら眠ってしまったことを覚えています。
昔の家は、風通しや日射の防ぎ方も考えていたんだなーと、ふと思いました。
私たち早川建設は、高気密・高断熱な家を推奨しています。
そんな私たちの考えでは「基本的には窓はあけない」でした。
綿密な換気計画をしてあり、第一種換気を採用しているので、外気を入れるのが当たり前になってしまうと、こちらが意図したものとは異なってしまう・・・。
そんな風に思っていました。
しかし、昨今ではコロナウィルスの影響もあり、SW工法で建てた高気密高断熱なオフィスも窓を開けて換気しています。
実際のところ、換気設備に任せて閉め切っていた方が良いのか、窓を全開にして換気をガンガンした方が良いのかはわかりませんが、気持ちとしては、窓を開けて換気をした方が、汚染された空気の入れかえが早くできるのではないかと思っています。
正解はわかりませんが、これまでの常識を見直さなければならなくなっているのは事実です。
極端な家づくりではなく、柔軟な、どんな時でも、全ての世代の人たちを受け入れてくれるような、そんな家を今こそ私たちは提唱していくべきではないでしょうか。
全世代にやさしい、なつかしいけど新しい家。
そう、子供ころの私も、今の私も優しい風でつつんでくれるような、そんな家。
参考資料 断熱.com「風通しのよい良い家」のつくりかた より