みんなの作品集(施工事例)

三鷹ゼロ・エネルギー住宅

東京 大創建設株式会社

お客様はご夫婦の2人家族。お子様も既に独立をし、お孫さんもいるそうです。お客様との出会いは、三鷹市牟礼での構造見学会にご来場いただきました。その時は構造に関するお話や住宅の特性をお話しました。後日、自宅に呼ばれ、住宅づくりに関するお話をさせて頂きました。

現在のお住まいの前に土地と古い建物をお持ちでした。今回はそちらを建替えたいということです。ちなみに、今のお住まいはかなり古いらしく木造住宅で40年は経っていると思います。夏は暑く、冬が寒いとのこと。すき間風も・・・

プランニングから始まり、お打合せを重ねていくなかで弊社に依頼するということなりました。資産価値としての住宅ということで長期優良住宅の認定を取ることは決まっておりました。プランが固まりつつあるころに、「住宅のゼロ・エネルギー化住宅推進事業」が国土交通省より発表されました。躯体と設備を一体化した省エネルギー住宅への取組です。採択されると、補助金が受けられます。申請をしたところ、見事に採択されたので、お客様に内容をご説明し、了解を頂きました。最終的にはゼロ・エネルギー住宅を目指すことになりました。ゼロ・エネルギー住宅とするために躯体の断熱性能を高め、気密性も担保できるスーパーウォール工法を採用しました。また、開口部となる窓ガラスには遮熱ガラスや断熱ガラスを採用しました。その他設備に関しても省エネのモノを採用していかないといけません。ゼロ・エネルギー住宅にするために、エネルギー消費削減量の計算に基づいて取り組んでいます。ちなみにこちらの住宅ではエネルギー削減量が約120%です。個人的には断熱性能を上げ、省エネ設備を入れるだけではなく、隙間(c値)を小さくしなければいけないと思います。隙間が大きいと、温めたり、冷やした空気が隙間から漏れてしまいますから、エネルギーの無駄遣いになってしまうと思います。今回の採択の基準には残念ながらC値の基準はありませんでした。

 建築確認申請、長期優良住宅の認定を順次進め、ゼロ・エネルギー住宅として工事を進めて参りました。お住まいが工事場所のすぐ目の前ということもあり、工事中もご覧になられていたようです。建物も無事にお引渡しが完了し、ゼロ・エネルギー住宅としての報告も致しました。この実施報告が結構大変でしたが、何とかゼロ・エネルギー住宅として確定書を頂くことが出来ました。

この住宅には省エネモニターも設置をしたので、太陽光パネルの発電量や電気の使用場所、使用量も見ることができます。常に省エネの意識をしながら、楽しんで生活をされているようです。「省エネ=暑さや寒さの我慢」ではなく、「健康的に快適な生活をしながら楽しんで省エネをする」ことが本来の姿だと思います。ご家族には血圧が少し高いかたもおり、特に冬場の朝がキツイとお話をされていましたが、新居に来てからは建物内部の温度差や朝晩の温度差がかなり少ないので、かなり楽になったそうです。

ゼロ・エネルギー住宅ですので電気の使用量を抑えることができ、時には創エネ設備(太陽光パネル)による売電が買電を上回り、平均して毎月12,000円程度の収入(売電―買電)があるそうです。

長期優良住宅ですので、しっかりとメンテナンスをすることで、長持ちする建物になっています。さらに断熱性能が高いため、家族の健康が改善され、医療費の削減にもつながります。エネルギーの使用量が減るということは、二酸化炭素の排出が減るので、エコな住宅、地球にも優しい住宅です。この4つの健康を持った家として、まさに理想の住まいをお引渡しすることができました。これからもご自宅のアフターフォローをしっかりと行ってまいりますので末永いお付き合いをお願いします。

 

仕様:
スーパーウォール工法
長期優良住宅
SS構造体バリュー耐震等級3相当
DRP89
高性能樹脂サッシ、
高性能ペアガラス(遮熱、断熱ガラスを各所に使用)
エコキュート、その他多数あります。(住宅瑕疵担保責任保険、地震補償、耐震補償付き)
計画換気システム:エコエア85(全熱交換型熱回収率85%)