電力会社を選ぶ基準は何?

4月1日から電力自由化となりますが、実際どのくらいの方が電力の購入先を変更しているのか気になるところです。

新電力会社も含めて選べる小売電気事業 者は200社もあるとのことですが、何を基準に選んだらよいかわからないので、暫くは様子を見ようという方が大半ではないでしょうか?

1月に行われた一般家庭を対象としたアンケートで、乗り換えの決め手となるのはやはり電気料金の安さだそうですが、それも現在より15%以上安くなれば半数近くの方は乗り換えを検討するというものでした。

「電気料金の低減」以下の5項目は「料金プランのシンプルさ」「サポート・アフターサービスが良い」「料金プランの選択肢が多い」「ポイント提携サービスがある」「契約手続きが簡単」の順でした。そしてその次の項目が「エネルギーの製造元が明示されている」こと。

自由化を前に消費者は多少の安さだけでは踊らされないこともわかりましたが、意外に電源構成、化石燃料なのか、原発なのか、天然ガスなのか、再生可能エネルギー(風力、太陽光、バイオマス等)なのかについては決め手の順位が低いこともわかりました。

最近では気密・断熱性の高い住宅で太陽光発電を搭載し、ゼロエネを目指したエコな暮らしを志向する家庭も増えています。
電気の自給自足は理想ですが、賃 貸住宅やマンション住まいでも、電力会社を選ぶ際に電源の構成について考えることが、ひいてはCO2削減につながる可能性もあるのです。

電力の自由化はお得さばかりでなく、環境保護の視点からも検討してみてはいかがでしょうか?参考までにドイツでは2015年再生可能エネルギーで供給される電力が全体の30%、日本では6%だそうです。

*アンケートの出典 プライスウォーターハウスクーパース(株)「電力自由化市場意識調査2016自由化直前編」

記事提供 : 株式会社 浩和建設  三須