住宅の寒さ対策は、皆様が普段洋服で対策している事と、非常に似ています。
では、皆様は「今日は雪が降るかもしれない」
こんな時、どのような着こなしをするでしょう。
とにかく手あたり次第、重ね着をする方、ユニクロのヒートテック、極暖に代表されるような薄くても暖かな洋服を着る方、「動けば暖かくなる」と、気合で乗り切る方、
様々な着こなしがあると思いますが、
これを、住宅に当てはめてみましょう。
重ね着をする方はグラスウールなどの、従来の断熱材を重ねて入れた住宅です。
しかしながら、人と住宅の違いは住宅の断熱は壁の厚みが限界値ということです。
人は動けなくなるぐらい重ね着ができるかもしれませんが、
住宅の断熱材は壁の中に入れなくてはなりません。
ですから、壁の厚みが断熱材の厚みの限界値となります。
理屈だけで言えば、いくらでも壁を厚くすれば良いのでしょうが、さすがに無理がありますよね。
そこで、重要になってくるのが、断熱材の種類です。
最近は、ヒートテックや、極暖のように、薄くても暖かい断熱材が開発されています。
そのような断熱材を壁の厚みいっぱいまで詰めてあげることが最良と言えるでしょう。
運動をして気合で寒さを乗り切る人は、住宅に当てはめるとどうでしょうか?
運動はタダだし、健康的ですが、住宅の薄着はいけません、せっかく作った熱を外に放出してしまうことになります。
次に、マフラーや帽子、耳あて、マスクなどを付けて、肌の露出を極限まで減らそうとしませんか?
住宅も一緒です。
住空間を壁は勿論、床下から屋根、もしくは天井まで隙間なく断熱材で包んであげることが大切です。
それから、コートやジャンパー、レインコートなど、風を通さない物を着ませんか?
それは、住宅で言えば、気密性です。
いくら高性能の断熱材を使用しても、隙間風が入ってくれば寒いものです。
特に、室内が暖かければ暖かいほど、冷たい隙間風は感じやすくなるものです。
しかし、コートやジャンパーも密閉性の高いものは、必ず内部の湿気が逃げるようになっていますね
それは、住宅で言えば換気システムです。
コート内の湿気を直接排出し、新鮮な空気を取り入れるベンチレーションタイプから、
熱は逃がさず、湿気のみ排出するタイプまで様々ありますが、
住宅も同じで、お風呂やキッチンの換気扇のように直接排気するタイプから、
排気の熱だけを給気に移して室内の温度を極力下げないタイプまで様々ございます。
このように、住宅を選ぶ際、普段自分がどのような服装で冬を乗り切るかを考えればよいと思います。
皆様はスタイリストです。
住宅にも素敵な服をコーディネートしてあげてください。
l記事提供 : 長島建設