住宅ローン 繰り上げ返済の効果は

住宅ローンを組んだら、早く繰り上げ返済をした方がいいよと良く聞きますが、本当にそうでしょうか?

繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別に、借入額の一部あるいは全額を、返済することです。通常の返済は、返済額に利息分も含まれています。
しかし、繰り上げ返済をすると、返済分がすべて元金に充てられます。それによって支払う利息が軽減されます。

繰り上げ返済の効果は、「期間短縮」と「返済額軽減」の2つから選択できます。
「期間短縮」は、毎月の返済額は変わらず、返済期間が短くなります。
同じ時期に同じ金額を繰り上げ返済した場合、利息の軽減効果は「返済額軽減」より大きくなります。
そして、利息の割合が多い早い時期に繰り上げ返済をした方が、利息軽減効果は大きいです。

「返済額軽減」は、返済期間は変わらずに毎月の返済額が下がります。
実質的に毎月の返済額が下がるため、家計に与える影響は大きいです。
子供の進学や仕事の変化などで、収入や支出が変化したときは、住宅ローンの返済額が下がることは家計の安定に繋がりますね。

「期間短縮」と「返済額軽減」どちらも捨てがたい効果があって悩みますね。
どのように考えて繰り上げ返済したら良いでしょうか?
まず住宅ローンはいつまでに返済した方がいいかということを考えて返済計画を考えることをおすすめします。

多くの方は、定年である60歳から65歳に収入が大きく変化します。
このときまでに、返済負担を減らした方が老後の生活に余裕が持てます。
また、子供のいるご家庭では、進学などで支出の増加が見込まれる場合は、手持ちの資金を確保しておくことも忘れずに。
何かあったときのために、手持ちの資金すべては、繰り上げ返済にまわさず残しておきましょう。

最後に、今は昔よりとても金利が低いので、繰り上げ返済をしても以前程の効果が得られないことも事実です。
いずれにしてもシミュレーションをして、返済計画を考えることが大事!