「制震」について

今回は、「制震」という言葉について触れてみたいと思います。

家づくりをお考えの方は少なからず、「耐震性能」や「耐震等級3」という言葉を耳にしたり気にされたことはあるかと思います。この「耐震」という言葉については別の記事に譲るとして、「耐震」のその先、言うなれば「耐震等級3」で保証される価値のプラスアルファを、この「制震」という概念が担っているという前提で、話を進めましょう。

概念ということばが出ましたが、建築や建物の性能を説明するとき、われわれ専門家は数値を用いることが多々あります。断熱性や気密性の説明にも数値が不可欠ですし、耐震性についても等級1~3、はたまた(建築基準法の)1.25倍・1.5倍、というように、数値が付きまとってきます。(ここに、われわれ専門家がお客様の間に抱えるジレンマがあるのかも知れません。)

しかし、こと「制震性」に関しては、概念、言い換えると、ニュアンスとでも言うのでしょうか、そんなイメージを持ってもらうとより、ご理解が深まるのかなと思います。

「耐震」というものを敢えてニュアンスで説明すると、揺れに文字通り『耐える』という強さ、地震エネルギーを真っ向から受け止め剛をもって打ち勝つ、というイメージです。

「制震」というニュアンスは、文字通り『制する』『コントロールする』『抑える』という、地震エネルギーを上手く受け流す、別のエネルギーに変えて揺れを抑える(制震スーパーウォールの場合は熱エネルギー)というイメージです。

このようにイメージすると、「耐震」のみで耐え続けても、長い年月の間にどこかに文字通り亀裂が生じてしまうことは容易に想像できると思います。学校などの比較的古い鉄筋コンクリートの建物に、逆Vの形でダンパーを入れているのを見かけたことがあると思いますが、あれこそ「耐震」のみで耐え切れなくなった建物を「制震」装置で補強しているという例です。RC造より剛性の弱い木造になると、なおさら「制震」という性能要素が大事になってきます。

 

「耐震」のその先、プラスアルファの性能を「制震」スーパーウォール工法で実現してみてはいかがですか。

「制震」の詳しい説明については、こちらを御覧下さい。↓
  https://asovie.com/shittoku/13929.html