お引き渡しからのはじまり。見えないところの提案はありますか?

結婚し子供も生まれ家族の幸せの為に手狭になった借家から、夢のマイホームへ・・・
広いリビングで家族の団らん、明るく風通しが良く気持ちの良いお家で子供の成長を楽しみながら生活をする。
そんなイメージから、いよいよマイホーム探しを始める為に建売を見に行ったり、展示場やSNSで情報収集を始めたりする方が多いかと思います。現実はどうでしょうか?膨大なSNS情報を調べ休日の度に展示場に行き気になる工務店にも行き各担当営業の話や説明を聞くと良い事しか言わないし教えてくれない・・・調べる程にどこも良く見える。デザインや収納、設備機能や内装の雰囲気に性能も、どこも素敵でこんなお家に住みたいと思うものばかりで予算も考慮し夫婦で話し合った結果、家族が一生を幸せに暮らす為の家づくりを託す会社を決める。
総予算も図面、仕様も決まりあとは完成引渡しを待つばかりとなります。
これから一生を懸けて家族の幸せの為に仕事もローン支払いも頑張って行こうと覚悟を決めます。ほとんどの家族が完成引渡しと同時に夢のマイホームづくりも終わるのです。
そこで終わりではなく始まりなのです。

住みだしてからあーしておけば良かった、こうしておけばよかったと思うところが出てきますが住んでから後悔しているワースト5をご存知でしょうか?

  • 省エネ性(光熱費を抑える家)
  • 断熱性(冬暖かく夏涼しい家)
  • 維持管理の容易さ
  • 遮音性、防音性(静かな家)
  • 防湿性(結露しにくい家)

※日本住宅新聞記事より抜粋

全てが性能に関係する事なのです。

なぜ住んでから後悔してしまう結果になったのか?当初営業、設計士さんなどとプランや仕様について悩んで相談してお家を完成させたはずなのに・・・
原因は図面ではわからない、見えない性能を数値で表し設計に落しこまなかった事にあります。
近く2020年には省エネ基準が見直しされ2030年には新築平均でZEH(ゼロエネルギーハウス)住宅になっていきます。

高性能住宅をつくるにはプラン図面段階でUA値(外皮平均熱貫流率)=壁、窓、天井、床全体からの熱の逃げにくさを表す値。Q値(熱損失係数)=住宅全体からの熱の逃げにくさを表す値。C値(隙間相当面積)=床面積1㎡当たりの隙間を表す(数値が小さいほど断熱・保温性能が高い)といった性能を事前に計算できるようにしなくてはなりません。すべて数値が小さい方が高性能なお家になります。

さらに住宅の基本性能に加えてパッシブデザインをおすすめします。
nAC値=夏に日射遮蔽効果によりどのくらい涼しい環境がつくられるか?目標1.0以下(日射遮蔽nAC値1.0とは900ワット相当のハロゲンヒーター1台分です)
nAH値=冬に日射取得効果によりどのくらい暖かい環境がつくれるか?目標2.5以上(日射取得nAH値2.5とは900ワット相当のハロゲンヒーター2.5台分です。)
例えば夏には外付けブラインドなどを下して日射遮蔽し室温の上昇を抑え、冬は外付けブラインドを下げず日射取得し室温を上昇させることが出来ます。

窓の性能やブラインド、庇や樹木なども利用する事で数値が良くなり光熱費が削減できる夏涼しい冬暖かい健康で快適なお家が出来るのです。
これからお家をつくられる方は目で見えるデザインや設計、仕様に加えて目には見えない大切な性能を考えたお家をつくられてはいかがでしょうか?