絶対湿度とは

絶対湿度という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

よく天気予報などで出てくる湿度というのは相対湿度のことを言っています。

それでは絶対湿度とはどんなものかというと、空気中に含まれる水分量のことを絶対湿度と言います。

この絶対湿度が高かったり低かったりするとどんなことが起こるのでしょうか。

冬場窓が結露する家と結露しない家があるのはご存知でしょうか。

結露が起こる窓には原因があります。

それは結露が起きる原理を考えれば簡単です。

中学生くらいの時に勉強した、湿り空気線図というものを覚えていますでしょうか。

遠い昔の話で忘れてしまったかもしれませんが、一度は勉強しているはずです。

まず結露のおこる状況は【気温】【湿度】に関係します。

目には見えませんが、空気中には蒸発した水分が含まれています。

これが再び水に戻る状況がまさに結露が起こっているところというわけです。

空気中にある水分の量を絶対湿度と言います。

その水分がある一定の量になった時に水に戻ります。

水に戻るタイミングは温度により異なります。

空気中の水分は温度が低い方が、少ない水分量で水に戻ってしまいます

温度が低ければ低いほど水に戻りやすいということです。

冬窓ガラスが結露するということは、空気中の水分が冷たい窓ガラスによって冷やされているということです。

ではなぜ窓ガラスの外は結露しないのか??

外の温度も低いはずなのになぜ窓の外は結露しないのでしょうか。

それは外気の絶対湿度の量が少ないので気温は低くても結露しないのです。

結露を考える上では【温度】【湿度】のバランスが限界を超えることで起こります。

以上のことから結露の起こらない窓にするためには、冷たくならない窓を設置すればいいということが言えます。

ただし、絶対湿度が非常に高い状態に室内がなっていると結露は起こりますので、冬場過剰に加湿器をつけたりすると性能のいい窓を採用しても結露の可能性が出てきます。

そうなるとカビの発生の原因にもなりますのでご注意下さい。