風の通り道をつくる

「夏場の2階は熱気がこもって、冷房も効かないし寝られないのよ」とか「家に囲まれているから窓を開けても風が全然入らないのよ」など、お客様からご相談を頂くことがあります。実際多くの方がお困りなのではないでしょうか?

熱気がこもってしまう・窓を開けても風が入らない理由は「出口がないから」です。
住まいの周りを家に囲まれているとしても入口と出口をつくってあげれば風の道ができ、住まいを通り抜けます。

例えば、玄関ドアや勝手口ドアを採風ドア(閉めた状態でも風や換気が出来るドア)にする、2階廊下の窓や吹抜け窓をFIX窓ではなく、開閉出来る窓にすることで、風が通り抜けるようになると思います。

 

そうすることで、新鮮な空気を取り込め、熱気や湿気・汚れた空気を外に排出してくれるのはもちろん、冷房を使う機会を減らすことができるので光熱費もお得になります。

そして、これからの建物は、風や太陽の光などの自然エネルギーを上手に取り入れて、少しの光熱費で暮らす住宅が求められていきます。
それは、冬場は低い日射を住まいの中に多く取り入れて暖めて、暖房を最小限に抑える、夏場は高い日射を屋根や庇で遮り、風の通り道を計画的につくることで、冷房を使う機会を減らす住まい。

我慢して冷暖房を使わないのではなく、高気密・高断熱の建物を造ることで、今までの建物よりも快適な暮らしができます。
そのような、自然エネルギーを出来るだけ利用して(化石燃料など)有限なエネルギーに頼らない住まいづくりの検討をしませんか?