あなたの大好きなキッチンを

ひと昔前のキッチンは家族が集うダイニングやリビングと別空間にあり、主婦は一人孤独に家族の食事作りや食器洗いなどの炊事をしていました。
しかし、現在のキッチンはLDKという言葉通り、ダイニングやリビングと一体となった空間に配置される設計が主流となり、家族一緒に食事作りを楽しんだり、子どもたちは炊事するお母さんとコミュニケーションを取りながら、遊んだり、勉強したりできる空間となっています。

しかしLDKといっても、そのレイアウトや仕様は様々。レイアウトはLDKの広さによっても成約が出てきますが、一般的にはキッチンを壁に付けて設置する壁付型キッチン(I型、L型、Ⅱ列型)と、壁付型と造作壁を組み合わせた対面キッチン(I型、L型、Ⅱ型)、作業台の前に造作壁のないオープン対面キッチンでは壁について設置されるペニンシェラレイアウト、四方をオープンにしたアイランドレイアウトなどがあります。
流しなどが汚れているのが気になる方には対面キッチンがお勧め。LDが見渡せ、より家族とのコミュニケーションが取りやすいのはオープン対面キッチンですが、アイランドレイアウトはスペースを取るので、モデルハウスで気に入っても、12~16程度の一般的な広さのLDKでは残念ながら難しいでしょう。

また、キッチンには調理器具、食器、食品などを収納するスペースも必要となります。
キッチンスペースの他に食器などの収納棚や食品を保管するパントリーなどに十分なスペースが取れればベストですが、現実には限られたスペースでそれらをいかに上手に収納するかが、主婦の腕の見せ所となります。
最近の若い主婦に人気のカフェ風キッチン。ステキに見せながら収納するのは調理器具や食器選びから、お部屋の造作やインテリアまで、かなりのセンスが求められますね。大工さんにお願いして、コンロの前の造作壁やシンクの前の造作壁を利用してちょっとしたニッチやマガジンラックなどのスペースを作ってもらうと、楽しさも倍増。お客様にも自慢でき、会話も弾む居心地の良いDKとなること請け合いです。

また、コンロをガスにするのかIHにするのかも大きな選択となります。
IHの場合は、IH自体も性能によって価格の開きが大きく、夜間電力でお湯を沸かすエコキュートとの併用も一般的。安価せ済ませたい場合はガス台+給湯器、エネファームとの併用などコストや性能、安全性などを比較して、納得の上決めましょう。
また便利と思われる食洗器ですが、小家族には浅型、普通~大家族には深型と容量で選べます。しかしその分収納スペースが減ってしまうので、どちらを取るかよく考えて設置しましょう。

各メーカーのシステムキッチンもデザインやカラーに特徴がありますので、いくつかのショールームを覗いて、あなた好みの世界に一つだけの大好きな空間を作ってください。