子供部屋の照明器具

子供部屋は「勉強・あそび」と「就寝」の2つのスペースとして使うことが殆どではないでしょうか?ところがこの2つに最適な照明器具は相反し、「勉強用」と「就寝用」の照明環境を整えてあげる必要があります。また、とにかく明るくしておけば良い!という考えも危険です。
明るいままの部屋で眠っていた新生児の半分以上が、目が悪くなったという報告もあります。体内リズムも崩し、うつ病の原因になるとも言われています。
そこで、子供部屋の照明器具選びのポイントについてまとめてみました。

ポイント

・勉強時は手暗がり、照度差に注意

・就寝前はやわらかい光にする

・安全性や遊び心もプラス

〈勉強時〉
机に備え付けの照明があっても、手元に影ができてしまわないかチェックが必要です。出来てしまう場合は利き手の反対側にスタンド照明を置きます。このと き、照度差つまり「明るい場所」と「暗い場所」のコントラストが強くなりすぎないよう注意しましょう。
部屋全般の照明の照度は、手元など局部の照明の照度に対し、最低限1/10が労基法などでは基準となっていますが、実際には1/5程度がよいとされています。照度差がありすぎると「手元の明るさ」と「部屋の暗さ」に交互に微調整を繰り返して、視力低下の原因になりかねません。

〈就寝前はやわらかい光〉
寝る前は、子供部屋の照明を「就寝用」に切り替えましょう。人の体のリズムをつくるのは明かりです。夜は暗い環境で過ごし、日の出とともに太陽の光をいっぱい浴びると、適切な体内リズムが生まれます。
また、電球色のような暖色系でリラックスできる照明にしましょう。子供部屋の照明をやわらかい光に切り替えるだけで、自然と体が寝る準備に入ります。
とはいえ勉強時などは電球色ではなく昼光色(青っぽい光)の方が向いてます。そこで子供部屋の全体照明には、調色調光機能付きのLEDシーリングライトが便利です。

〈安全性や遊び心もプラス〉
さいごに、やはり子供部屋ですから安全性や遊び心は大切。LEDの普及が進んでいますが、古い器具にはまだまだ白熱灯を使ったものもあります。白熱灯だと電球自体もかなり熱くなりますし、器具自体の不具合から思わぬ事故になることも。
遊び心という面では、上に述べたような理由から間接照明などの演出は向きませんが、フロアランプやブラケットライトに子供が喜ぶようなデザイン性のあるものを取り入れてはいかがでしょうか。