キッチン選びならショールームへ行こう!

住宅設備や建材のショールームはたくさんありますが、なかでも絶対にショールームに足を運んだほうがいいのがキッチンです。
 その理由とショールームでのポイントをお話したいと思います。
 
1.コーディネーターさんの予約を。
ぜひゆっくりと相談してみてください。強引にセールスされる?それは間違いです。
ショールームで「これくださーい」と購入することはできないんです。工務店などの施工業者を通じて購入頂くことになるのでご安心を。
 
2.「○○をつけたい」「○○にしたい」といった要望には必ず理由も話す。
「L字型キッチンにしたい」理由は「家族で一緒に調理を楽しみたいから」というお客様がいらっしゃいました。
L型キッチンは複数人数での作業に向いていると言われていますが、実はそれは「充分なスペースが取れる場合」に限ります。
角の部分には、一緒に立って右と左を向いて作業することはできないので、そこに調理スペースを置いても、シンクやコンロを置いても、同時には使えません。
単に「L型キッチンにしたい」という要望だけ伝えると、「作業動線を短くしたい」のが理由かと、そのまま受付けられてしまいかねません。しっかりと理由を伝えましょう。
逆にどんなものを選べばいいか分からなくても、今のキッチンで困っていることやざっくりでも要望を伝えれば、最適な提案をしてもらえます。
 
3.メリットとともにデメリットも聞く
メリットがあればデメリットがあるのが世の常です。でも商品のいいところを売り込みたいのも売る側の本音。
デメリットが話せないコーディネーターや販売員は、研修やカタログで知ったメリットでさえも、自分で本当に実感せず、そのまま説明しているだけだったりします。
 
4. デザインや個々の機能だけでなく動線を確かめる
ショールームはいろんなタイプの商品を、さらに、いろんな配置で置いてあります。ここが大切なポイント。これを使って、実際の調理から片付けまでをイメージして手を動かしてみましょう。
 
5.比較する際には、クチコミを気にするのは程ほどに。
いろんなメーカーのショールームを見て迷っても、クチコミや満足度はあまり気にしない方がいいです。
 
なぜなら、いろんなメーカーのいろんなキッチンを取替え引っ変えして実際に使ってみている人はいません。 
すなわち、キッチンみたいな大きな買い物では、ユーザーさんのクチコミは、必然的に対比ではなく絶対評価(その商品独自の評価)になります。
それに、キッチンはどんどん進化していますから、ふつう十数年前につくられたキッチンから取替えれば、どれだってものすごく良く感じます。
 
さいごに、キッチンを選ぶプロは、どんな知識を持った専門家よりも、実際にキッチンを使っているあなたです。
というと、無責任に感じられるかもしれませんが、是非とも専門家の意見も踏まえながら、ご自身に最適なキッチンを探してみてください。