梅雨とエアコン

梅雨の季節に気になるのがお部屋の湿気。最近のエアコンは除湿機能付きも多く販売されているので、上手に使って、梅雨から夏を快適に乗り切りましょう。

 ところで、エアコンの除湿機能には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」という2種類があることをご存じですか?

梅雨の時期は温度が高くなくても、湿度が高く部屋の中がじめじめして不快なことが多いものです。
そんな時、除湿機能が活躍するのですが、「弱冷房除湿」を使うと部屋の温度が下がり、肌寒く感じてしまうことがあります。
「再熱除湿」ならば部屋の温度を下げずに除湿してくれます。気温の不安定な梅雨の時期の除湿は、その日の温度に合わせて、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」を使い分けることをおすすめします。

 ただ、すべてのメーカーのエアコンで二つの機能を使い分けられるわけではないので、購入する際には、お店の店員さんに確認してみてください。
また、独自の除湿方式を開発しているメーカーもあるので、機能を比較して、あなたの生活に合った一台をお選びください。

 なお、「再熱除湿」は冷やして水分を取り除いた空気を温めてから室内に戻すひと手間がかかるため、一般的な冷房や「弱冷房除湿」よりも電気代がかかると言われています。
ですから、「再熱除湿」機能は、肌寒い時や夜間に就寝している間に温度が下がって困る場合など、意識して使用すると省エネにつながります。

 私がお勧めしたいのが、室内に1台湿度のわかる温度計を設置する事。温度と湿度の状態を常に把握できる状態にしておきましょう。湿度が40%から60%の間が快適指数となります。

 省エネ住宅でない一般的な場合は、エアコンをつける部屋のドアや窓だけ閉めていることが一般的で、梅雨の時期は特に押し入れなどのカビの発生が気になるところです。
ところが高気密・高断熱の住宅(特に第三種換気)の住宅では、エアコンを1台つけて(面積の広い住宅では数台)部屋のドアを開け放しておけば、どの部屋も同じ温度、湿度が保たれるので、家の隅々までじめじめすることはありません。
高気密・高断熱の住宅では、むしろエアコンを一日中つけっぱなしにしておく方が、省エネにつながると言われています。

 これから家を建てる方は、ぜひ高気密・高断熱の住宅を選んでください。また断熱リフォームもエアコンの効果も上がり、省エネにもつながりますよ。

eakon_reibou