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風通しの良い家・・・これが実現できれば、省エネ・冷房費節減になるだけでなく、何よりも心身に優しい、心地よい暮らしを手に入れることができます。

どうすれば・・・? 風通しの良い家を考えるには、まず風や気流の性質と、それを利用する手法を知る必要があります。

周囲より温かい空気は上昇する性質があります。暖房をつけた室内で、「頭のほうは暖かいけれど、なんだか足元はひんやりする」という経験をされた方もいるのではないでしょうか。これは自然対流の性質から起こることです。

「風通しのよい家」を実現するには、開口部の高さ位置・方位・防犯・プライバシーなど、細やかな配慮が必要です。

また、1階で風を採り入れる窓は、外の地面が直射光にさらされる舗装やデッキなどの場合、熱せられた高温の風が入ってきてしまいますので注意しましょう。その場合、木を植えたりプランターを配したりすることで緑陰をつくる対策や、オーニングやすだれを窓の外に配して少しでも涼しい風を入れる対策が考えられます。

最後に・・せっかく「風通しのよい家」を実現しても、屋根や外壁に降り注ぐ日射エネルギーが室内に伝わってしまっては、涼しく暮らすことはできません。

家の気密性能を上げて、屋根や外壁には十分な断熱材を入れることもお忘れなく・・。