住宅にとって利にも害にもなる風
今回はその利と害について考えてみましょう
まずは風の害と言えば何が思い浮かびますか?
そうです!台風に代表されるような強い風ですね
時々、台風や竜巻で家が倒壊した話を耳にしますが、
春一番のような風でも建物にぶつかり揺さぶる力は地震に匹敵するぐらい凄まじいものです。
しかも、地震より頻繁に起こります。
地震が頻繁に起こり、耐震等級3が標準となりつつある昨今、地震対策をする事が、
同時に風対策にもなっているのですね!
次は風の利です。
24時間換気が義務化され
住宅の換気システムはかなり進歩しましたが、やはり自然の力、風には敵いません
冬や夏は外気をそのまま取り込むと室内の快適な温度が損なわれてしまいますが、
春や秋の快適な時期はどうでしょう。
思いっきり窓を開けて風を取り込むと、
一気に換気出来てとても気持ちが良いですよね?
しかし、せっかく外では爽やかな風が吹いているのに
普通の引き違いサッシでうまく風を取り込めなかったり、
風が家中を駆け巡るような構造になってなかったりと、勿体ない造りをした住宅をよく見かけます。
風は電気代のかからない最高の換気システムです。
風の利と害をよく考えて、上手に付き合える家造りをすれば、
お金をかけずにもっともっと快適な暮らしが出来ます。
最近「スマートハウス」という言葉をよく聞きますが、
私は自然の力を利用して快適に暮らす家の方が賢い家、本当のスマートハウスなのではないかな?
と、考えています。