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海と山に囲まれている南房総地域では、自然を家全体で受け止めるように考えて計画していくと、現代の技術と南房総の自然がうまく合わさった家づくりを進めることが出来ます。

しかし、その時に注意しなければならないのが、海からくる塩害、山からの虫や小動物などの被害です。

 

そして、毎年冬には、本格的な冬の到来を知らせる「大西(おおにし)」という風が吹き荒れ、たくさんの被害と、恩恵を南房総にもたらします。

この「大西」ですが、海は激しく白波がたち、歩くのも大変なくらいの荒れ狂う風が、数日続きます。

「大西」が終わると、屋根や窓に被害が出ていますので、お客様への電話や、現場周りに忙しくなります。

 

ここ数年でお引き渡しをしたお客様はあまり被害があったという話は聞きませんが、古い家の被害は大きいです。

でも、古い家は何度も「大西」等の自然災害は乗り越えてきているので、この南房総の環境に合った家づくりは出来ているはずです。

では、なぜ大きな被害が出てしまうのかを考えてみました。

調べたわけではありませんが、単純に家の基本性能が、影響しているのではないかと思います。

耐震性能、断熱性、気密性、サッシ、玄関、屋根、、、と今の家は昔に比べると製品一つ一つが良くなっているので、それだけでも十分災害には耐えられるようにできているのではないかと思います。

かといって、昔ながらの家づくりは、その土地の風土をよく理解して作られているので、最新の製品を使わなくても良い家は作ることが出来ますし、自然災害とも共存することは出来ると思います。

その土地に密着し、家づくりを進めている地元の工務店であれば、地域のことも、良い製品のこともよくわかっているので、無理なく家づくりを進めることが出来るのではないかと思います。

 

冬の到来を告げる「大西」のあとは、暖かい季節を連れてくる「春一番」が吹きますね。

暖かい季節が楽しみです。