大雪と温暖化の関係

地球温暖化がこのまま進むと、北海道や信越、北陸地方の内陸など一部の地域で、冬場の極端な豪雪が増えると気象庁が発表しています。

 全国的には気温が上がって雪が減るが、地域によっては大雪が降る気象条件が生じやすくなる。現在は10年に1度しか関東には降らないような大雪がたびたび降るようになり、そうした場合の雪の量も増えると予測され、気象庁は「温暖化が進んでも引き続き大雪への備えは必要だ」としている。

 今世紀末に世界の平均気温が3度以上高くなった場合に、日本の降雪がどう変化するかコンピューターで予測。すると、気温が氷点下になる内陸の一部で極端な大雪が増えるとの結果が出た。大気中の水蒸気が増え、大陸からの冷たい風によって日本海で雲が発達しやすくなり大雪が降りやすくなると言われている。

南半球や北半球の海氷は太陽から吸収した熱を反射効果によって遮断したり、逆に地球の持っている熱を溜め込む働きがあります。つまり、地球の温度をコントロールしてくれる「断熱材」のような働きを持っているのです。しかし現在は、温暖化によって海氷の量が年々減少傾向にあります。これによって、地球はせっかく吸収した熱をキープすることができず、どんどん大気へ放出してしまうのです。このような現象が、世界各地の冬の寒さに拍車をかけている説もあります。

55e3d2b04e5f5c9e42abce27377e005b_l地球温暖化と聞くと、誰もが「気温が上昇する」というイメージを持つかもしれません。しかし、実はこのまま地球の温暖化が進行すると「日本の冬は今よりも寒くなる」という見解もあるのです。確かにここ数年、日本の冬は異例の大雪や全国的な寒波に見舞われています。これらは単純な自然現象ではなく、実は地球温暖化が影響している可能性が高いのです。