体に優しい

 

高気密・高断熱ではない住宅では冬のリビング、エアコンで快適な室内と廊下やトイレは寒く感じるのではないでしょうか。
この温度差は、暮らしの快適性を損ねるだけではなく、健康にも大きな影響をおよびします。3fafbf53bcb057041b222c7f294c1385

この温度差によるヒートショックが原因で年間の車による交通事故の死亡者数よりも浴室で亡くなる人の人数の方が2倍程度多くなっていると言われています。

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特に高齢者の方の人数が多く、浴室で救急搬送された65歳以上の割合が2011年には9360人となっていて、寒い1月に1759人、夏の8月は165人と冬に発生する割合が高くなっています。

室温の急激な変化から体温を調整するために筋肉を震わせて熱を作ったり、体の表面から熱が逃げないように血管が収縮し、血圧や脈拍が上がります。

そして急に熱いお湯に入った瞬間に熱い刺激で血圧は上昇しますが、温まり始めると急激に血圧は低下します。

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この血圧の急激な変化が危険で、高血圧や糖尿病や動脈硬化の進行した高齢者では血圧の上昇で心筋梗塞、脳梗塞等、血圧の低下により意識を失うことによる溺死などの原因となります。

そんなリスクを低減するために居室や浴室、トイレ、納戸等の部屋の温度差が少ない家づくりをすることが高齢者にも優しい家づくりになります。