ハウスメーカーは一時のお付き合い、工務店は一生のお付き合い

工務店とハウスメーカーの違い夢膨らむマイホーム、さてどこの会社を選べばいいのか見当がつかないというのが本音のようです。

まずは住宅展示場やモデルハウス巡り、インターネットで情報収集、ついでに信頼のおけそうな近くの工務店にも一声かけて、予算や間取り、工法など自分に一番合った会社に決めるというのが一般的なパターンのようです。

そんな過程で気づくのが、ハウスメーカーと工務店の違いです。

大きく違う点は

①自由設計のフルオーダーと規格住宅のセミオーダーとの違い

②作り手の顔が見えるか見えないかという点です。

ハウスメーカーといってもテレビCMでおなじみの巨大メーカーから、地元の工務店から拡大したローカルなハウスメーカーまで様々。
しかし概ねいくつかの設計パターンから自分(土地)に合ったものを選ぶため、部屋数や階段の位置が変更できない、変更すると自由設計ということで設計料が数十万円アップ、棚板一枚何円などと加算されていくシステムになっています。

先日弊社で契約をいただいたお施主様は、あるハウスメーカーで1階にもう一部屋欲しいといったが、無理と言われ、階段の位置を変えたら5万円アップといわれたそうです。

半面、工務店は施主様の希望を最大限生かした間取りを骨身惜しまず考えますが、専門のデザイナーはいないため、デザイン力ではハウスメーカーより劣るといわれています。

しかし、多少着心地が悪くてもかっこよく見える服を選ぶか、デザインは控えめでも体に合った服で気持ちよく過ごすか、それは施主の考え方次第とも言えますが。

また、工務店はいったん仕事を受けたら丸投げはしません。
社員である現場監督や大工さん、それぞれの工程に係る職人さんの連携がとられ、工務店とは家族のような存在。
まさに人と人のお付き合い。お施主様が現場に足を運ぶ回数も、自然と多くなります。

ハウスメーカーは工事自体を建設会社や工務店に下請けさせることが多いため、働く人たちの目線は施主というよりハウスメーカーの方に向きがち。
施主様も、誰が我が家を作ってくれるのかということにはそれほど興味を持たないようです。

つまり工務店は工事請負契約をした時から一生のお付き合いが始まりますが、ハウスメーカーは契約が済めば、下請け会社が淡々と工事を進めて引渡し。
35年保証と銘打っても定期点検以外は有料の点検を受けなければなりません。

工務店は新居の近くにあるため、何かあればすぐに駆けつけてくれるというので施主にとっては請負会社選びのポイントが高いそうです。

さて、あなたは何を決め手にマイホームを建てる業者を選びますか?