もう1つのZEHの性能

今、この知ッ得の記事をいくつか読まれてきた貴方は、ZEHに多くのメリットがあることを少し知っているかもしれません。

光熱費0円、補助金、中古市場での価値の向上、もちろん住環境の向上やそれに伴う健康的な生活。

しかし、平成27年12月(熊本地震より前ですね)経産省資源エネルギー庁・ZEHロードマップ検討委員会は、上記の他に「エネルギーの自立化に伴う防災・減災性能の向上」を、もっと明確にアピールしなさい、というとりまとめを発表しました。

 

「エネルギーの自立化に伴う防災・減災性能の向上」って何でしょう?

 

ZEHには、エネルギーを造り出す設備と省エネルギーで性能を発揮する設備の設置は必須で、更にエネルギーを蓄える設備の設置を推奨しています。

この3種類の設備はそれぞれ災害時に役に立つものばかりです。

  • エネルギーを造り出す設備

太陽光発電やガス発電(エネファーム)などがこれになります。停電時でも家の漏電ブレーカーがあげられる状態なら太陽光の発電した電気は使えますし、ガスの供給が確保できていればガス発電の電気も使えます。

  • 省エネルギーで性能を発揮する設備

LED電球や節水型のトイレ、各節水型水栓、省エネエアコン、高効率給湯機などです。これは災害時の太陽光発電やガス発電の電力を効率よく使うことや、エコキュートの貯水タンクの水を節水型のトイレに使うことなどが可能になります。

  • エネルギーを蓄える設備

蓄電池や数百リットルの水を貯えられるエコキュート、雨水を蓄えトイレの洗浄などに使う雨水タンクなどです。エネルギーを蓄える設備は加速的に発展していて、実際に家から電気自動車に電力を蓄えさせ災害時は電気自動車から家に電力を供給することも可能になっています。

ZEH今の日本に自然災害上安全なところはなく、各省庁では自然災害の災害対策を検討実施し、各自治体ではハザードマップを作成しています。

災害時に家族が自宅で雨風をしのぎ、少なくても電気や水を使える可能性があることは、緊急事態には精神面・衛生面の大きな下支えになるはずです。

自宅を小さな避難所にできるZEH。

この“もう1つのZEHの性能”も新築検討時に思い出してください。