ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、『ぜっち』と読みます。
なぜ、『ぜっち』と読むかは?です。
このZEHが最近の、『キーワード』で、新築戸建てを検討されている方は必ずと言っていいほど目にしていると思います。
2020年の省エネ基準義務化と合せ、このZEHを新築の50%にしていくために、国が補助金[経産省:125万、国交省165万、両方の使用は不可]を出しその普及を後押ししています。
この時代背景には、日本のCO2排出量の多さが挙げられます。 日本の排出量は3.7%で、中国・アメリカ・インド・ロシアに続き5番目に多い国です。
このことから、国の先導の元、我々家の造り手、皆様方・家の住まい手が意識をしていかなければならない時代へと移っていますし、移らなければなりません。
それでは、ZEHとは何でしょうか???
言葉の定義はインターネット検索で簡単に確認をできるので、ここでは私なりの解釈で述べてみます。
年間光熱費が太陽光発電の東電への売電でマイナスになること。 しかし、年間で2~3万ではZEHにはならず、うちのお客さんのデータから7~8万円でZEHとなります。
これは、買う(使う)電気単価より太陽光発電による売る電気単価のほうが高いからです。
ZEH住宅の実際の光熱費データ(世田谷区)
これは実際のデータです。 年間の光熱費は、マイナス8万円を超えました。
※ここでいう光熱費とは、水道を除きます。
住み替える前は、年間光熱費は20万円以上だったので、年間約30万円の光熱費が少なくなったことになります。
既存住宅とZEH住宅の新旧データ比較
このデータは住み替えの1年目で、現在では住み替える前と比べ約28万円、年間光熱費を削減できています。
1年間住んだ後に造り手と住まい手[わたしとあなた]がデータを見ながらこれからの住み方を検討することが重要となります。
それでは、どうすればZEHになるか・・・
太陽光発電は必須です。
それ以外に必要なものは・・・
断熱・気密性能・・・暖房(エアコン)が効率良くなりますし、使用が減ります、設定温度も下ります。
以下、パッシブ手法[受動的という意味。自然エネルギーを取入れるのでお金が掛からない]
自然風の利用・・・窓の位置・形状を検討⇒夏のエアコン使用を減らします。
夏の太陽熱を遮る[日射遮蔽]・・・窓の上に庇を取付、窓の外に外付けブラインド(スダレ等)を取付⇒夏のエアコン使用を減らします。
冬の太陽熱の取入れ[日射取得]・・・窓の位置・形状を検討し、冬のエアコン使用を減らします。
窓はストーブです。 4㎡[ベランダや庭に出る掃出しサッシくらいの大きさ]の窓で、1,000W[電気ストーブ・電熱線2本分]のエネルギーが室内に入ってきます。
これを取入れる・入れないことが重要です。
野池先生のパッシブデザイン講義より引用
太陽光の取入れ[昼光利用]・・・昼間の照明利用を極力抑える。
これらを加味すると、その住宅はZEHとなります。
ZEHは、暖凉環境[冬暖かく、夏涼しい。 引用:野池先生]が良く、住まい手が快適に住むことができ、健康となります。
健康となれば結果として、住まい手が病気になり難く寿命が伸びることにもなるかも知れません。
引用:近畿大学・岩前先生
ZEHに住むかたの感想
冬でも短パン・Tシャツ 夜、トイレに行くことが苦にならない。
家に居ると外の暑さ寒さが分からない:断熱性能が高いという数値を肌で感じられる などのご感想をいただいております。
実際、特に冬に家の温度差を測定すると、最大温度差は 1.5°~3°もないくらいでした(床下、2階の天井裏も含む)。
私自身はZEHが快適・健康・長寿命を住まい手に享受でき、それがお金で買えるので、是非、近いうちに買いたいと思います。
株式会社アイ・ケーインターナショナルの今までのZEH
⇒見た目は普通の家ですが、性能が違います!
2012年6月 Q値 : 2.07 (W/m2K) μ値 : 0.042 C値 : 0.17 (cm2/m2) 太陽光:4.75kw 延床面積:219㎡ |
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2012年12月 Q値 : 1.77 (W/m2K) μ値 : 0.036 C値 : 0.24 (cm2/m2) 太陽光:5.04kw 延床面積:110㎡ |
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2014年4月 Q値 : 1.63 (W/m2K) UA値 : 0.50 (W/m2K) C値 : 0.25 (cm2/m2) 太陽光:4.08KW 延床面積:108㎡ |
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2015年12月 UA値 : 0.58 (W/m2K) C値 : 0.48 (cm2/m2) 太陽光:4.14KW 延床面積:84㎡ |